AWSで簡易に立ち上げられるVPSサーバーのLightsailではbitnamiスタックを使用しています、Bitnami特有のフォルダ構成や独自ツールがあります。扱いにはコツがいるので当記事をご参考にしてください。
目次
Btianmiとは?
無料SSL/TSL証明書「Let's Encrypt」とは?
certbot
Qualys(SSL評価サイト)
bncert-tool(Bitnami) AWS/LightsailでのBitnamiスタック向け
Bitnamiの階層構造
無料SSL/TSL証明書「Let’s Encrypt」
米国の非営利団体であるISRG(Internet Security Research Group)により運営されていて、無料で信頼された証明書を取得できます。
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ISRG/ Let’s Encrypt Let’s Encrypt証明書を失効する
certbot
certbotというACMEクライアント、コマンとラインツールを使用して、「Let’s Encrypt」の発行、失効、更新を管理出来ます。Certbotは電子フロンティア財団(EFF:Electronic Frontier Foundation)がPythonで書いたプログラムのようです。
ちなみに、このEFFには私の旧友が参加しており、サイバースペースでの人権や監視カメラデータでの人種間での偏りなどのサイバープライバシー、言論の自由、イノベーションを擁護する非営利団体です。もともと友人を通してEFFを知っていたので、このようなツールを後追いで知ったので驚きました。
brew install certbot # MacでCertBotをインストールする場合
certbot certonly -d example.com
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Qualys(SSL評価サイト)
SSL、サーバー、ブラウザ、ドキュメントを参照することができるサイトです。「Let’s Encrypt」の設定も正しいかを評価することができるので設定完了の後に試してみます。
内容:
- SSLサーバーテスト
- SSLサーバー評価ガイド
- SSLとTLSの導入のベストプラクティス、
サイトリンク
bncert-tool(Bitnami) AWS/LightsailでのBitnamiスタック向け
Bitnamiでは「bncert-tool」で対話型で「Let’s Encrypt」SSL設定をするのが楽です。 Bitnamiは専用ツールが用意されていて簡単便利なので、これを使用して設定します。
sudo /opt/bitnami/bncert-tool
トラブルシューティング:証明書の生成プロセスが失敗した場合、または何らかの理由で証明書をリセットしたい場合。rootと bitnamiユーザーのcronテーブルにあるcronジョブを削除します。
sudo crontab -esudo crontab -e -u bitnami # Cronジョブを削除
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh start #すべてのBitnamiサービスを再起動
主な設定項目
- ドメイン名入力
- メールアドレス入力(証明書の期限が近づいた際に更新通知を送る為のメールアドレス)
- HTTP→HTTPSへのリダイレクト Yes
Bitnamiの階層構造
# スタックのインストールディレクトリ
/opt/bitnami
# CMSやミドルウェア一式がインストールされているディレクトリ
/opt/bitnami
# 個別のアプリは/opt/bitnami/apps配下にある
/opt/bitnami/apps
# アプリ別の設定もここで行う
/opt/bitnami/apache2
# Apacheの設定:AWSのインスタンスタイプ別にパフォーマンスチューニングを変えている
/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/
# 上記にはインスタンスタイプ別の設定が入っている。「/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/httpd.conf」からシンボリックリンクが張られている。
シンボリックリンク元設定ファイル
/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/httpd.conf
- Apacheのファイル一式、バイナリやログが格納されている。
- Apacheの設定もここで行う(アプリ固有の設定はapps配下の設定をインクルードする)。
httpd-2xlarge.conf httpd-large.conf httpd-medium.conf httpd-micro.conf httpd-small.conf httpd-xlarge.conf
参考
Bitnamiで1インスタンスに複数のパッケージをインストールする
AWS EC2 + Bitnami で始める WordPress
Bitnamiのサービス起動コマンド
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart #すべてのサービスを再起動
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh start apache # Apache起動
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh stop mysql # mySQL停止
まとめ
LYN Inc.ではウェブデザイン、コーディングからサーバー運用など技術的なことまで幅広くワンストップで対応してします。ウェブに関する様々な質問・ご依頼はLYN Inc.までまでご気軽にご連絡ください。