UNIXの発展の歴史やDOSや、DECのOSが登場するなど、一昔し前で話あるが、他のメジャーOSとの思想や特徴を比較してUNIXへの理解を深める事が出来る1冊です。

アプリケーションやシステム開発に役立つポイント

  1. 対話型プログラムを避ける(モードレス)アプリケーションを書く

    CUIアプリであっても、モードレスなアプリケーションづくりを推奨しており、モードレスにすることで、コマンドパイプラインでプログラムを数珠つなぎにしていくことが出来る。

    など日々なんとなく習慣化されてしまった事柄を、改めてUNIXの思想として理解を深める事が出来ます。

  2. 単体の機能にとどめておき、アプリの肥大化をさけて徹底的にミニマムにしておくべき

  3. 上記の1.2.の観点に基づき、UNIXのパイプ機能で標準入出力を用いてコマンドを繋いでいく

    複数の小さなプログラムの部品をうまく、組み合わせて大きな事をさせるというこの思想は 現代のWEB APIやマイクロサービス的な考えににも通じているように思えます。
    この点は、メンテナンス性や長期的に活躍するアプリケーションやシステムア構築のヒントになっています。

  4. 速度性能よりも数世代にわたることが可能な移植性を重視する

  5. プロトタイピングの推奨

上記の点が、アプリケーション開発時やシステム設計を考える際に役立っています。

AIにプログラムを書かせる現代においても役立つ知識が得られます

もはや古典なのかも知れませんが
現代でもアーキテクチャを考えたり、AIにプログラムを書かせるための知識の土台としても有益な1冊となっています。
オススメです。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

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